離婚を決断する時、勇気をもらった本たち〜しんどい時こそ正しい知識を〜

離婚

離婚するかどうか決めかねている時、私は様々な不安がありました。

・子どもは父親が好きなのに、私が嫌だからといって奪っていいのだろうか?

・父親のいない子が、心身ともに健康に成長していけるのか?

・私がもう少し我慢すれば、離婚は回避できるのではないか?

・シングルで生活していけるのか?

悩みすぎて、まともに眠れない日々に、私の背中を押してくれた本を2冊ご紹介します。

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ひとり親でも子どもは健全に育ちますーシングルのための幸せ子育てアドバイスー

 (佐々木正美/小学館)

ひとり親でも子どもは健全に育ちます | 書籍 | 小学館
ひとり親家庭での心配事は、仕事や金銭など物理的なものがある一方で、ひとりで子どもをきちんと育てられるのか、という精神的な悩みが大きなものとなっています。名著『こ…

児童精神科医・佐々木正美先生の著書。タイトルだけでも、希望が湧いてきますよね。

終始、優しい語り口で書かれており、しんどい時でも読みやすい本です。かわいいイラストにも癒されます。

子どものために離婚を我慢することは、親も子どもも負担になります。

(中略)

もちろん、子育てに置いては両親がそろっているのが理想です。

しかし、子どもの発達や成長、成熟にマイナスな影響を与えるおとなというのは、父親や母親に限らず、いない方がいい場合もあり、子どものために我慢する必要はないと思います。

ひとり親でも子どもは健全に育ちますーシングルのための幸せ子育てアドバイス/佐々木正美

子どもには、離婚による環境の変化やつらい状況を跳ね返す力があります。

ひとり親でも子どもは健全に育ちますーシングルのための幸せ子育てアドバイス/佐々木正美

たくさんの子どもたちを見てきた先生からのこの言葉に、私はとても救われました。泣きながら読んだことを昨日のことのように覚えています。

「私が夫に怯えながら、時々ブチ切れながら生きる姿を間近で見る子どもたちが、大人になること、パートナーを持つこと、親になることに希望を持てるわけがない」と離婚の意思を固めていきました。

その他にも「子どもへの離婚の伝え方」「面会交流について」など、様々な事例を出しながら書いてあり、とても参考になりました。

「相手の悪口を言わない」「子どもは同居親の顔色を見て発言するため、真意をよく見極める」等、今も心掛けています。

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②ひとり親の子育てー離婚、死別、「実質シングル」。ひとりで子育てするすべての人へー

 (諸富祥彦/WAVE出版)

ひとり親の子育て 諸富 祥彦(著/文) - WAVE出版

明治大学文学部教授・教育カウンセラーの諸富祥彦先生の著書。

「親が自分にOKを出すこと」「援助希求力(助けを求める力)を身につける」などを軸に、具体的に親がすべきことや利用できるサービスの情報などがたくさん書かれている良書です。

パーフェクトな親などひとりもいない

ひとりで子育てする親御さんには「ちゃんとした親であらねばならない」というプレッシャーを抱いている人が少なくありません。(中略)

しかし、離婚していようがいまいが、完璧な親などどこにもいません。

カナダでは、0〜5歳児の親向けに「ノーバディーズ・パーフェクト」というプログラムを実施しています。(中略)

「ノーバディーズ・パーフェクト・プログラム」が目指しているのは、親の自己受容です。

ひとり親の子育てー離婚、死別、「実質シングル」。ひとりで子育てするすべての人へー(諸富祥彦/WAVE出版)

この言葉にも、とても励まされました。これは、すべての親に通じることでしょうね。

こちらの本にも、「子どもへの離婚の伝え方」「離婚後の家族のあり方」など具体的なアドバイスが書いてあります。

離婚前に読むのがベストかと思いますが、離婚後でもできること、子どもが傷つくことを言ってしまったと気づいた後にもできることまで記載されています。

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前職の仕事柄、また自身の境遇柄、多くの離婚経験者と話をしてきましたが、「結婚する時から、いつか自分たちは離婚すると思っていた」と語る人に、私は会ったことはありません。

「まさか、自分がこんなことになるなんて」

三組に一組が離婚すると言われて久しい今でも、離婚時に多く人が口にするのは「まさか」です。

私もそうでした。

まさか、自分がこんなことになるなんて・・

そう思っても、どれだけ絶望しても、思考停止になりかけても、決断できるのは他でもない自分だけです。

「誰にもこの苦しみをわかってもらえるはずない」と絶望しても、自分の状況を一般化し、専門家の考えを借りること。自分にはそれができる力があると信じること。

離婚するかどうか悩んでいる方には、ぜひそう声をお掛けしたいです。

離婚するか悩む時、外野から余計な一言がイヤというほどあると思います。

「夫をATMと思えば、許せることもあるでしょう?子どものために我慢しないと」

「子どもから父親を奪うほど、許せない?ここが妻として器量を見せるところでしょう」

夫に不倫されて離婚を決意した友人は、実の母親にこう言われて、離婚できなかったと涙ながらに語りました。今も夫と暮らしていますが、幼い娘が夫がいると不機嫌な彼女の顔色を伺い、おちゃらける姿に胸が苦しくなる、と。

近しい人から離婚を反対されると、せっかくの決心も揺らぐでしょう。

そういう時こそ、頼るべきは自分自身であり、そのために知識や情報を得て欲しい、自信を取り戻して欲しい、と心から思います。

離婚を考えている方、現在シングルの方、ぜひ上記の本をお手にとってみてください。

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